タレント竹内由恵さん
「好きなことを広げる時間」を持つ
Profile
竹内 由恵(タケウチ ヨシエ)
タレント。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2008年、テレビ朝日入社。数々の番組で司会を務める。15年には『スーパーJチャンネル』のメインキャスターに。19年にテレビ朝日を退社後、タレントとして活動。自身のインスタグラムに発表したマンガ『なんとかなるさ!ヨシエのとほほ、くすくす日和』(祥伝社)が話題に。現在、CBCラジオ『竹内由恵のGood Shape Navi』(毎週木曜日 21時00分~21時30分)のパーソナリティとして活躍中。
トップアスリートたちから
学んだこと
『Good Shape Navi』での竹内さんの役割はどのようなものですか?
『Good Shape Navi』では、アスリートの方やスポーツに情熱を注ぐ方など、さまざまなゲストを迎えて、競技人生を掘り下げながら、運動やスポーツの楽しさ、素晴らしさをお話しいただきます。アスリートや元アスリートの方には、これまでの経歴や運動に対する思いなどをお聞きすることが多いですね。他ではあまり聞けないようなお話を引き出せるよう心がけています。また、雰囲気づくりにも気を配っていて、リラックスした柔らかい空気の中で、雑談しているような自然な会話ができるよう意識しています。ちょっとでもアスリートの素顔が見えたり、楽しくお話ししたりできたらいいなと思っています。
印象に残ったお話や心に響いたエピソードはありますか?
工藤公康さんのエピソードが特に印象に残っています。工藤さんがプロに入って間もない頃、短期でアメリカのチームに参加されたそうです。当時、プロの世界でやっていけるのかという不安を抱え、しかもなかなか軌道に乗れなかったそうなんです。そんな時現地で出会った選手が、「ここではうまくいかなかったけど、他の場所ならやれるんだ」と、非常にポジティブな考えを工藤さんに語ったそうなんです。「そっか、悲観的にならなくてもいいんだ!」と、一気に考え方や視点が変わったと。私はこの工藤さんのお話がすごく印象に残っています。
『Good Shape Navi』には高橋尚子さんや萩野公介さんなど、さまざまなトップアスリートが登場していますね。
高橋尚子さんがゲストでいらした際、睡眠やランニングの管理に使っている時計のお話がとても印象的でした。その時計は、どのくらいしっかり睡眠を取れたかを測る機能があり、高橋さんは日々の睡眠状況を把握しながらトレーニングや大会に臨んでいるそうです。しかも手頃な価格で、私も睡眠に悩んでいる夫にプレゼントしようかと思ったほどです(笑)。
萩野公介さんは、高校生の頃から取材をさせていただいていたので、成長を間近で見られたのがとても印象深いです。金メダリストになる前の姿や、どの大会に出ても1位というような絶好調の時期も直接見てきました。萩野さんが大人になっていく姿を見守る中で、今は第2ステージに向けて大学院で学び直されているというお話を伺い、とても感慨深かったです。そうしたお話を聞けることが本当にうれしく、さらに応援したい気持ちが強まりました。
お会いしたアスリートの方々は、もちろんその後も応援しています。試合や活動が気になって追いかけることも多いですね。それに、スポーツをしている方たち特有の爽やかな空気感や明るさにはいつも感動します。特に挨拶がとても気持ちよくて、皆さん本当に大きな声で挨拶をしてくれるんです。すごい笑顔で。おそらく部活動などでの「ちゃんと挨拶をしなさい」といった教えが身についているのでしょうね。その姿勢に触れると、こちらも「今日一日頑張ろう」と思えるんです。なので、私はアスリートの方とお会いするのがとても好きです。
「好きなことを広げる時間」
を持つ大切さ
竹内さんは日々の生活で健康を気にしたり、運動を行ったりしていますか?
最近、健康には気を遣うようになりました。子どもが生まれてからは、生活の忙しさに追われて自分の健康をあまり考えられなかったのですが、ようやく運動を始める余裕が出てきました。キックボクシングを始めたり、オンラインやYouTubeでストレッチを取り入れたりして、楽しく体を動かせるよう工夫しています。
大学時代にボクシング部のマネージャーをしていたこともあって、ボクシングには興味がありました。ただ、実際に自分でやるのは初めてで、見ているだけでは気づかなかった難しさを痛感しています。フットワークやパンチの組み合わせなど、意外な部分で技術と戦略が必要で、ボクサーのすごさを改めて感じましたね。「すごく頭が良くないと良いボクサーになれない」と聞くのですが、実際にやってみてすごく腑に落ちました。私はゆったりとミット打ちなどをしていますが、それでもあっという間に時間が過ぎるほど楽しく、無理なく運動を続けられています。
また、子どもの成長にスポーツをどう取り入れるかにも関心がありますね。子どもには体操教室を始めさせようとしていますし、他にも空手、水泳、サッカー、野球など、どのスポーツがいいかを考えています。
生活面で気をつけていることはありますか?
以前は健康にあまり気を遣わないタイプでしたが、最近は睡眠の重要性を意識するようになりました。これまでは、子どもを寝かしつけた後に「ここからが自分の時間だ」と夜遅くまで起きていたのですが、夜はどうしても効率が悪く、だらだらしがちでした。
そこで生活リズムを見直し、子どもと一緒に夜9時頃に寝るようにしました。その代わり、朝は3時か4時に起きて、仕事の準備や自分の時間を確保するようにしたんです。この新しいリズムのおかげで、最低5〜6時間はしっかり睡眠を取れるようになり、以前より効率的に過ごせるようになったと感じています。
何かリフレッシュ法はありますか?
私のリフレッシュ法の一つは、コーヒーを飲むことです。コーヒーが大好きで、1日5杯ほど飲むこともありますが、いくら飲んでも眠れるタイプなんです(笑)。香りを楽しみながら一人でコーヒーを味わうことで、日々のストレスが解消されます。さらに、自宅でコーヒーの焙煎もしています。それくらい好きで、いつか自分の焙煎したコーヒーを販売してみたいと考えるほどです。
こうした「好きなことを広げる時間」を持つことは、とても大切だと思っています。仕事で悩むことがあっても、豆の焙煎やコーヒーを飲む時間があることで「よっしゃ、頑張ろう!」と気持ちを切り替えることができます。焙煎する時の香りもとても良くて、その香りを嗅ぐだけで癒やされるんですよね。
また、私はあまり細かいことにこだわらないタイプでもあります。自分に過剰な負荷をかけないように心がけていて、これが大きなポイントだと思います。例えば、自分にとって無理なことや優先度が低いことは抱え込まず、いっぱいいっぱいにならないようにしています。
運動や健康面で目標はありますか?
2025年は、しっかりと目標を持って運動をする年にしたいと思っています。その目標は、「ドレスが似合う体型になること」です(笑)。お仕事で、肩周りがはっきり分かるぴったりとしたドレスを着る機会があり、そのときに「もう少しこうだったらいいのに」と感じたことがきっかけです。また、年齢を重ねる中で、「遠目から見たときの全体の雰囲気や姿勢がとても大切だ」と気づきました。姿勢やフォルムを意識して磨いていくことが、私にとっての新たな目標の一つです。実は、私の両親は毎日ジムに通うほど運動好きで、とても健康的な生活を送っています。それに夫も最近ジム通いを始めたので、家族全員が健康を意識する環境が整いつつあります。あとは私が頑張るだけですね(笑)。こうして目標を口にしたからには、しっかり取り組んで、目指す体型を実現したいと思います!
番組のリスナーの皆さんにどのような思いを届けたいですか?
この番組では、ゲストの方々のお話を通じて、リスナーの皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。勇気をもらえたり、気持ちが明るくなったり、少しでも前向きな気持ちになれるような番組を目指しています。スポーツの話題には、純粋な楽しさや、努力が実を結ぶというポジティブな要素がたくさん詰まっています。私自身、スポーツに関わる仕事を通じて、そのシンプルな楽しさを何度も実感してきました。そうしたお話をリスナーの皆さんにも届けて元気になっていただけたらうれしいです。また、プロのアスリートの方には「どうすればうまく泳げるか」「キャッチボールを上達させるコツは?」といった具体的な質問もしています。運動好きな方に役立つヒントが番組内にたくさん隠されているので、ぜひ楽しみながら『竹内由恵のGood Shape Navi』を聞いてみてください。
番組情報
エニタイムフィットネス プレゼンツのラジオ番組
「竹内由恵のGood Shape Navi」
CBCラジオ/FM93.7/AM1053/radikoでも!
毎週木曜21:00-21:30
番組公式X:https://x.com/GoodShapeNavi
竹内由恵さんがパーソナリティを務める『エニタイムフィットネスプレゼンツ 竹内由恵のGood Shape Navi(グッド・シェイプ・ナビ)』は、アスリートやスポーツに情熱を注いでいる方をゲストに迎え、その競技人生やスポーツの楽しさ、素晴らしさを聞き出す番組です。今回は竹内さん自身の健康観やスポーツとの関係、またトップアスリートたちから伺った貴重なエピソードをご紹介します。