トレーニングを
記録していますか?
「トレーニング手帳」のすすめ
自分と向き合う
トレーニング手帳
私はビキニコンテストという競技をしています。大会前はトレーニングに加えて減量が必要です。絶えず体や脳に負荷がかかっているからでしょうか、集中力が途切れ、頭がボーッとすることがあります。トレーニングの重量を忘れてしまうことも度々ありました。記録は自分の実力です。今自分が「どこにいるのか」を知るためにも、マシンの負荷や回数、それに自身の体重やコンディションなどを記録したいと思い、トレーニング手帳を使用し始めました。
街の文具店には売っていないので、インターネットで「トレーニング 手帳」というキーワードで探しました。専用に販売されている手帳には回数や種目などを書き込む枠があり、そこを埋めていきます。もちろん、普通のメモ帳でもいいと思います。ただ、大きいと邪魔になるかもしれませんので、小さな物がおすすめです。
周りにはスマホのアプリを使って記録している人もいます。私もアプリを使ったことがあるのですが、使用するマシンが登録されていなかったり、一覧性が低かったりするので私は手帳に記録する方がいいなと感じました。ですが、これは相性だと思います。アプリですと1日に持ち上げた総重量が出たりして、なかなか便利なんですよね。手帳、アプリにはそれぞれにメリットがあると思います。皆さんの相性に合う物を選んでください。
私はスマホを見てしまうと、友人からの連絡やSNSに反応したりと、集中するのが難しいので…。私は紙の手帳の方が自分と向き合えるように思います。
手帳に何を記録するのか?
基本的に手帳に記録するのは「いつ、何を、どれだけやったか」です。
私は、
- 日付
- トレーニングを行った場所
- 種目
- 重量
- 回数
- レスト(休憩)
を書き込んでいます。
これに加え、その日の体重や体調、食べた物(または減量)、気になっていること、感想を書いています。
しっかり書こうとすると、続きませんので「サプリを試してみた。なんか良い感じ!」「楽しくできた!」「死ぬほど疲れた」くらいでいいんです。短い言葉でも不思議とその日のトレーニングを思い出したりできるんですよ。有酸素運動中心の方は、距離や時間、体調などを記録するといいでしょう。
トレーニング手帳は上級者向け?
トレーニング途中にメモをしている人って、なんだか上級者っぽく見えますよね(笑)。だけど、トレーニング手帳は上級者だけのものではありません。むしろ、トレーニングを始めたばかりの方にこそ試してもらいたいですね。
理由は、始めたばかりの頃が「一番伸びる時期」だからです。トレーニング効果が顕著に体に表れる時期は最初の1~3年の頃だと言われます。いうなれば、この期間はトレーニングの「ボーナスステージ」。トレーニングを行う度に重量や回数が増えていくでしょう。その数字を見直すのはとても楽しいと思います。
手帳に記録した数字でご自身のトレーニングを客観視すれば、きっと重量も伸び、成長スピードも早いのかなと思います。トレーニングで、前回の重量を超えることは、すごく大事な要素でもありますからね。
昔と今の自分と向き合う時間
同じ負荷でトレーニングを続けていると、体は慣れてしまいます。私は体への新しい刺激が欲しいですし、体に新しいストレスをかけ続けたいと思うタイプです。1レッグでも多く、1グラムでも重たい物を持ち上げたい。
もちろん、トレーニングの目的や方法は人それぞれです。何がモチベーションになるかは人によって違いますよね。ですが、マシントレーニングをしていて、「前回よりも高重量が持てた」という事実は自信につながるかなと思います。数字は嘘をつきませんからね。
私自身、トレーニング手帳で記録をすることで、トレーニングの質が上がっているように感じています。「この前どんな感じだったっけ?」という、漠然としたトレーニングをしなくなりました。
「前回はこれくらいやったのだから、今回はこの種目を何回やろう」と、計画的にトレーニングができるようになりました。
エニタイムフィットネスは相互利用ができますので、普段と違う環境でトレーニングをする機会があると思います。よく似たマシンでもメーカーが違うと、少し負荷が変わってきたりしますよね。「あれ、なんかいつもと違うな?」って。いきなり重いマシンをやってしまって、体を痛めることもありますので、マシンごとの傾向も書き添えるといいでしょうね。
トレーニングの記録を付け続けるって、本当に楽しいんです。成長も分かるし、悩みやスランプも分かる。もし、10年後にこの手帳を見返したらどう思うんでしょう。「私こんなに軽い重量でやっていたんだ」「頑張っていたな~」って思えたらいいですね。私にとって、トレーニング手帳は日々の記録であると同時に、とても大切な宝物です。
上級者の方も、始めたばかりの方もぜひ、トレーニング手帳に日々のワークアウトを記録して、ご自身の体と向き合ってみてください。
エニタイムフィットネス 池袋店
若林 嵯貴子さん
ぽっちゃり体型のコンプレックスを克服すべく、ボディメイクの大会出場。2年後には総合優勝を獲得。その後、パーソナルトレーナーとして活動を始める。現在は「たくさん食べて、たくさん動く!」をモットーに心も体も健康なフィットネスを目指して奮闘中。
撮影協力:
エニタイムフィットネス池袋店
トレーニングの最中、「前は何キロだったっけ」とマシンの負荷を忘れてしまうことはありませんか? トレーニングの最大のライバルは前回の自分。負荷の重量や回数を記録しておくことで「前回の自分」を乗り越えることにつながります。前回より少しでも重く、多くの回数をこなすために記録を付けることをおすすめします。
毎回欠かさず記録を付けているという「エニタイムフィットネス池袋店」の若林嵯貴子さん。正確に記録することによって、効果的にトレーニングを行うことができ、さらに自分の体や健康状態を客観視することができるようになったと言います。今回はトレーニング手帳の使い方を、若林さんに伺いました。