ユニファイドトレーニングを
ご存じですか?
多様性のある社会へ
「ユニファイドトレーニング」
「ユニファイドトレーニング」。聞き慣れない言葉だと思いますが、とてもシンプルな意味を持ちます。「ユニファイド」とは、英語の「unified」のことで、「統一された」や「一体化した」という意味です。「ユニファイドトレーニング」のベースにあるのは「スペシャルオリンピックス日本(SON)」で行っている「ユニファイドスポーツ®︎(Unified Sports®︎)」という取り組みです。この「ユニファイドスポーツ®︎」では知的障がいのある人(アスリート)と知的障がいのない人(パートナー)がチームメイトとなり、共にスポーツを行います。エニタイムフィットネスでは「アスリートとパートナーが共にトレーニングをする」ことをユニファイドトレーニングと呼んでいます。
エニタイムフィットネス中井店にアスリート、保護者、SON関係者が集まり、2017年に初めてのユニファイドトレーニングを行いました。参加するアスリートたちは普段ジムを利用していないため、安全を考慮して店舗をクローズして開催しましたが、その心配は杞憂に終わりました。アスリートの方々もスタッフの言葉をしっかり聞き、楽しく熱心にトレーニングに励んでいただけました。以来、ユニファイドトレーニングを行う際は、どの店舗でもクローズせずに行っています。開催の前には、各店舗に開催の告知をします。すると、会員さんの中から「私も一緒にやりたい」と、パートナーとして参加してくれる方も現れるようになりました。
ユニファイドトレーニングに参加するアスリートの方々の個性はさまざまであるため、マニュアル通りにはいきません。ここで大切なのがスタッフの柔軟な対応です。アスリートとのコミュニケーションの中で、苦手な動きが分かったら、ストレッチに切り替えることもあります。大切なのはコミュニケーションです。可能な限りスタッフとアスリート・家族からなる単位で実施し、密なコミュニケーションの中でユニファイドトレーニングが行われています。
「ユニファイドスポーツ®︎」では、アスリートが競技をしている時、家族や関係者の方たちは離れた場所で見守っています。ですが、ユニファイドトレーニングを行うのはエニタイムフィットネス内ですので、息遣いが聞こえるほどの距離です。すると、「うちの娘は意外と脚力が強いんだな」や「腹筋が弱いなあ」など、家族や関係者にも新たな発見があるようです。また「トレーニング」なので、時にマッチョなスタッフたちがデモンストレーションを行います。元気いっぱいにスクワットやベンチをすると、アスリートたちはとても驚き、大きな刺激を受けるようです。
ユニファイドトレーニングを行うことで、エニタイムフィットネスのスタッフ側にも良いことがあります。多様なアスリートの方たちと出会い、関わることで、コミュニケーション能力が高まるなど、たくさんの刺激を受けています。
「2022年第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・広島」がきっかけで、ユニファイドトレーニングを実施しました。始まりは「社会貢献」でしたが、今では純粋に「楽しい」と感じています。それに加えて、アスリートを応援したいという気持ちが強くなりました。アスリートの方々は本当に一生懸命なんですよ。初めて会った時は緊張していても、すぐに打ち解けて笑顔になる。そして、トレーニングを頑張ってくれるんです。そんな様子を見ていると、やりがいを感じるだけでなく、教えている私たちの学ぶ機会にもなっています。ユニファイドトレーニングは、フィットネスジムが社会とつながっていることを実感させてくれますし、大きな学びにもなっていると思います。
ユニファイドトレーニングをサポートされている
エニタイムフィットネスFCオーナー
株式会社ニュートン中村健一社長 のコメント
(エニタイムフィットネス大州店・エニタイムフィットネス新大阪木川西店を運営)
社会とつながっていく
「ユニファイドトレーニング」の最大の魅力は、障がいの有無にかかわらず、全ての参加者が対等な立場で関わり合うことです。この取り組みを通じて、参加者同士の理解と友情が深まります。エニタイムフィットネスの理念に基づいた、誰もが参加できる取り組みですので、皆さんもぜひ参加してみてください。新たな発見や感動が待っていることでしょう。
エニタイムフィットネスは以前から、「誰もが健康的に暮らせる、心豊かな社会の実現」を目指し活動しています。ジムを通じて、すべての人が心と体の健康を得られる環境を提供したいと考えているのです。今回はその取り組みの一つである「ユニファイドトレーニング」をご紹介します。これは、知的障がいのある人と知的障がいのない人がチームメイトとなり、共にスポーツを行うこと。いったい、どのようなことが行われているのでしょうか?